Pythonとは

公開 2026年10月15日4 分で読めます

「Python(パイソン)」という言葉を、ニュースや AI の話題で聞いたことはありませんか? この記事では、プログラミングをしたことがない人に向けて、Python がどんなものなのかを、できるだけ身近なたとえで説明します。

Python はどんな言語?

Python は、1991 年にオランダのグイド・ヴァンロッサムさんが公開したプログラミング言語です。名前は、ヘビの「ニシキヘビ(python)」ではなく、作った人が好きだったイギリスのコメディ番組『空飛ぶモンティ・パイソン』から付けられました。ただ、今ではロゴにヘビが使われています。

Python のいちばんの特徴は、読みやすくて、書きやすいことです。

英語の文章に近い

たとえば、「点数が 80 点以上なら『合格』と表示する」というプログラムは、Python ではこう書きます。

score = 85
if score >= 80:
    print("合格")

# → 合格

ひとつずつ読んでみましょう。

書いてあること 意味
score = 85 「score(点数)」という名前の箱に、85 を入れる
if score >= 80: もし点数が 80 以上なら
print("合格") 画面に「合格」と表示する

if は英語で「もし」、print は「印刷する(表示する)」という意味です。英語が得意でなくても、なんとなく意味が想像できるのではないでしょうか。

記号が少なくてすっきりしている

ほかの多くの言語では、まとまりを { } という記号で囲みます。Python は、行の始まりを少し右にずらす(字下げする)ことでまとまりを表します。上の例で print("合格") が右にずれているのは、「これは if の中の話ですよ」という意味です。

ノートで箇条書きを書くときに、細かい話を一段下げて書くのと同じ感覚です。

Python で何ができるの?

Python は「これ専用」ではなく、いろいろな用途に使える言語です。よく使われるのは、次のような場面です。

できること たとえば
AI(人工知能) 画像に写っているものを見分ける、文章を作る AI を研究・開発する
データの分析 たくさんの数字を集計して、グラフにする
作業の自動化 何百個ものファイルの名前を一気に変える、毎日の Excel の作業を自動でやる
Web サービスの裏側 ログインや投稿など、Web サイトの見えない部分の処理(Instagram などでも使われています)
学習・研究 理科の実験のデータを計算する、学校の授業でプログラミングを学ぶ

特に AI の分野では、Python がほぼ標準になっています。AI を作るための便利な道具の多くが、Python 向けに用意されているからです。

どうして人気なの?

Python は、プログラミング言語の人気ランキングでも、毎年のように上位に入っています。人気の理由は、主に 3 つです。

1. 初心者でも始めやすい

さきほど見たように、書き方がシンプルで読みやすいので、初めての人でもつまずきにくいです。学校のプログラミングの授業や、大学の入門の授業でもよく使われています。

2. 便利な「道具」がたくさんある

Python には、世界中の人が作って公開している、便利な**部品(ライブラリ)**がたくさんあります。

スマートフォンでたとえると、Python 本体がスマホで、ライブラリはアプリのようなものです。「グラフを描くアプリ」「AI を作るアプリ」「Excel を操作するアプリ」などを入れれば、自分で一から作らなくても、すぐに使えます。しかも、そのほとんどが無料です。

3. 無料で、どのパソコンでも動く

Python 本体も無料です。Windows・Mac・Linux のどれでも動きます。

実際にさわってみよう

名前と年齢を変えて、動かしてみてください。

name = "たろう"
age = 14
print(name + "さんは、" + str(age) + "歳です。")
print("10 年後は " + str(age + 10) + "歳です。")

# → たろうさんは、14歳です。
# → 10 年後は 24歳です。

str(age) は「数を文字に変える」という意味です。数と文字はそのままではつなげられないので、文字に変えてからつないでいます。

まとめ

ポイント 内容
Python の特徴 英語に近くて読みやすい。字下げでまとまりを表す
できること AI・データ分析・作業の自動化・Web サービスなど、幅広い
人気の理由 始めやすい・便利な道具(ライブラリ)が多い・無料

Python は、初めてプログラミングを学ぶのにぴったりの言語です。まずは print で文字を表示するところから、気軽に始めてみてください。

もう少し詳しい書き方を知りたくなったら、次の記事「基本文法」に進んでみましょう。